元々別のことを書こうかと思ってたのですが、CenOSに関してけっこうな事態が起きてるのでそちらについてとりいそぎ書いてみます。
CentOSは、Linuxの中でもRedhat Enterprice Linuxから商標に関連するものを抜いた、オープンソースのディストリビューションです。
現在でもRHELの検証環境用として利用していたり、サポートをしてもらうまでもない、たとえば内部向けの簡易なサーバなどではCentOSで構築されているケースも多いのではないかと思います。
かくいう当方もCenOSはソコソコ使っており(とはいえ直接的に外部向けにサービスするサーバを立てているわけではありませんが)それでも今回の発表は驚きました。
IBMがRedhatを買収したことが影響しているのかどうかはわかりませんが、CentOSは今後、これまでのような
RHEL⇒CentOS
という形ではなく、
CentOS Stream⇒RHEL
のようにPre Buildのような形に変わっていくようです。
CentOS Streamは各界隈でいろいろ言われているようですが、個人的にはローリングリリースという点が一番気になるところでしょうか。つまりバージョン固定などの作業が実質できなくなるのでは?といった危惧があるようです。
これは、アップデートを止められないとかそういうことではなく、今までであれば「CentOSの7のいついつの版ならこの構成」のような形で特定できてたものが、ライブラリなどの細かいバージョンなどを意識しないと本番環境のRHELと相違が出てしまうのではないか、というようなことを危惧しているのではないかと思います。
一般ユーザー(という言い方が正しいのかはわかりませんが)には、ほとんど影響はないと正直思っていますが、それでもサーバ用途で使われている環境だと、意図しないアップデートで挙動がおかしくなったりする事態が起きるのではないか、といった心配がありそうです。
また、RHELの検証環境として使われている場合はより気になるところでしょう。
もっとも、個人的に驚いたのは今回のような体制に変更されることではなく、CentOS 8のサポート期間を打ち切り、実質CentOS7が最終版になるという点です。
正直8のリリース前からこういう話が出ていたのであれば(すみません、当方が追っていないだけで出てたのかもしれませんが)、まだ多少の納得感はあったような気はします。
CentOS 8のサポートが来年2021年で打ち切られ、CentOS7はもともとの2024年までサポートされるという状況をちょっと予想していませんでした。
Redhat系のディストリビューションは今後はどうなっていくんでしょうね。個人的には基本的なところはUbuntuで十分ではないかと思う反面、こうやってオープンソースの言ってみればフリーライドに近いようなものが増えれば増えるほど似たような事態は増えるのではないかと思ってしまいます。
とはいえ当方もオープンソースへの貢献といえるような貢献はできているとはいいがたい部分もあるので、顧みて反省しなければならないですね。
正直コーディングでは貢献できないと思うので、やるなら翻訳とかドキュメントとかになるのでしょうか。あとはバグを見つけた時にissue投げるとか?
オープンソースを「ありがてぇありがてぇ」と使ってばかりいてはダメだなぁということを最終的には思ってしまいました。
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